「松館今昔:様々なこと」

家巡り

 ここで云う「家巡り」とは、私だけがしたことである。
 まず、私の家の奥座敷には神棚が飾られており、他所の家ように、 床の間がない、掛け軸も掛けられていない、また仏壇もない。 そんなことで、他所の家の中を探検することを考え?出したのである。
 その家に病人がいたり、特別な事情がない限り、ほぼ全部の家の中を 探検したような記憶がある。戸口をくぐり、まっすぐ奥座敷へ行って、 床の間辺りを見回し、戻りながら家の中をみて、無言のまま戸口から出る。
 
 でも何故か、その家の人には怒られなかったが、 母には叱られたことがあったようだ。

[次へ進む]  [バック]  [前画面へ戻る]