サグンラボ(桜桃)の品種を大別すると、早生・中生・晩生の三つに
分けられる。十文字目脇の似鳥家(今の消防番屋)のサグランボは、
ことのほか早く熟す品種であった。公道に枝が垂れ下がっているので、
私共は、家の人の隙を狙って、採って食べたものであった。 さて、私の家にも早生・中生・晩生のサグランボがあった。水泳ぎの 時期になっても、晩生のサグランボは食べることが出来た。そのサグランボ を持って、ヨネシロガ(米代川)へ水泳ぎに行った。 この頃になると、それぞれの子供たちは、 アンジメッコ(杏梅)、 キュウリ、スイカやキンカ、トマトなどを持ってきたり、 お盆を過ぎる頃になると、枝豆やキミ(トウモロコシ)を持ってくる子供もいた。 川原の堤防には、エヂゴ(ナワシロイチゴ)も美味しく熟んでいた。 |
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