「松館今昔:腹へった」
シジメの焼き鳥
各家での冬囲いは、専らカヤ(萱)であった。食べ物の少なくなった冬になると、 シジメ(雀)たちは、冬囲いのカヤの実を食べにやってくる。このシジメを捕まえて食べることもある。
何時かワナ(木箱を被せて)かなんかで捕ったシジメを、 水風呂の鉄砲の火で焼いて食べたことがあった。 風呂場は母屋から離れて建っていた。
鉄砲の火で毛焼きをし、 焼き火箸を尻に挿して内蔵を取り、同じく鉄砲の火で焼いてみたが、巧く焼けず、黒っぽい苦い味がしたような記憶がある。
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