「松館今昔:地名いろいろ」

林ノ沢、大石ノ沢

 「林ノ沢」は、終戦前には各戸に分配(個人所有)されていたと思う。 私は小学生の頃、叔父や兄たちと共に、日曜日に手入れに行った記憶がある。 別に何をするでもなく、ただ山に行ったものであろう。
 「林ノ沢」の右下辺りに「大石ノ沢」がある。
 「大石ノ沢」は、戦後の食糧難のとき、各戸へ分配されたが、スギの伐採 跡地で、国有林を払い下げた共有地であったと思う。その後、周辺の 採草地(萱野)と共に各戸へ分配(個人所有)され、 今では立派な造林地となっている。
 
 わが家にも、この大石ノ沢の畑が分配され、堆肥やダンカに入れた ジギ(下肥)を背負ったりした。 その頃、初めて、従兄に農作業用の鞍を付けた馬に乗せていただいた。 馬に乗ったのはこれが初めてで、その後は乗ったことがない。
[地図上の位置(大石ノ沢)→]推定

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