「松館今昔:松館の共同作業」

葬式から埋葬まで

 人が亡くなると、近い親戚には「大病知らせ」、自治会員には「知らせ」が 届けらける。知らせは、必ず二人して回る。
 
@さて、葬儀になると、必要な葬具は菩提寺から借りてきたり、共同の葬具小屋に 保管してある葬具を使わしてもらうことななるが、 葬儀後はすぐに焼き捨てるような葬具は、「人足(にんそく)」が手作りする。
A葬列を組むときの、棺桶担ぎや鼓鉢(くはつ。ジャンポンのこと)は勿論、 仮門・先燈炉・水盥・五龍などの持ち手は、「人足」が務めることもある。
B墓穴を掘ったり、埋めたりするのも「人足」であった。
 これらの「人足」は、村を上下(カミとシモ)に分けて、 交替して務めるのであるが、これも、共同作業的性格が強い(違約金はない)。

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