萱屋根の萱を全部取り替えたり、新築の家の萱屋根を葺くことを
「ヤドゴ」と云う。 ヤドゴに用いる萱は、前年の秋に共有の採草地など(萱野)から刈り、晩秋になって 乾いた頃に運んできて、近くの田んぼなどに数束まとめて立てる。 春になると、古くなって腐った萱屋根を取り外し、新しい萱屋根に葺き替える。 これらの作業は、大変な人頭と労力を要するので、 確か共同作業であったと記憶しているが(或いは共同作業的 性格の強いもの)……。 これに携わるタヂマリ(立ち廻り。女性のお手伝い)の数も、 また飲食物の量も、大変なものであった。 |
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