小正月(旧正月か)になると、上ミ坂でのサンダラ(桟俵)乗りであった。 早朝(登校前)、サンダラを持ち出して、カンカンに凍った上ミ坂を サンダラに乗って滑るのである。爽快であった。 お天気が好い日だと、下校帰宅すると解けているが、それでも何日かはサンダラ 乗りで楽しんだ。 この氷の坂は、上ミ坂の半分、似鳥家寄りの方から作られていた。 滑る速度に勢いがつくと、大越商店や販売(桂田家)の造作に衝突したり、壊したり したものであった。 交通が頻繁になったのであろうか、何時の間にか作らなくなった。 この氷の坂は、小正月の前夜(数日前からか)、付近の宅地(小板橋家など)の雪を踏み固め、 角スコップで、50cm角くらいの大きさに切り取って、積んでゆくのである。 積みながら、堰を止めて水を汲んで掛ける。積んでは掛け、掛けては積み、やがて 一夜明けると、氷の坂が出来上がるのである。 男子青年会が担当していたと思う。 小正月が過ぎて、上ミ坂の通行に支障がでると、少しずつ壊されてゆくが、 それでも残骸(サンダラのワラの屑なども)は春近くまで残っていた。 下モ坂や車の坂でも、氷の坂を作ったような気もするが、よく分からない。 |
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