何かあると、上ミ通りと下モ通りとが競い合うのであった。 昔は下モ平の戸数は、川村家と山崎家の二軒のみであったので、 十文字目を境として、上下(かみしも)に分けていた。すると、上ミ坂の下に あった大越商店はどちらに?……下モ通りであったでしょうか……。 記憶は定かでないが、お正月頃(道が土の上であっような気もするが)、 十文字目を真ん中にして、上ミ通り対下モ通りの綱引きがあった。 ワラ沓よりも、ゴム長靴の方が足に力が入るとか、こっちの道は滑りやすいが、 向こうの道はザラザラして有利だとか……。 楽しい行事の一つであった。 |
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