「松館今昔:松館の行事今昔」

常会

 常会とは、松館部落(自治会)に所属している、つまり松館に住んでいる人たちの 総会である。一応は、一家の発言権に責任ある立場の人が出席することになっている。
 常会では、いわゆる「自治生活」に関する重要事項が話し合われ、協議される。
 私も、中学生あたりから出席することもあった。サンゲンジョ(作業場)での 常会のときも出席したことがある。寒い時期になると、各家から、確か薪(たきぎ)二本 を持参することになっていた。薪の長さは、五尺の木を二等分した長さ(二尺五寸) であった。これを会場の真ん中の大ヒビド(囲炉裏)にくべて、暖をとるのであった。
 集会場が今の消防番屋の所に移転新築されたときは、大ストーブになったので、薪の 長さは幾分短め − 五尺の木を三等分した長さであったか − であった。
 
 常会は夕食後に行われることが多いので、晩酌でほろ酔い機嫌になっていて、 途中でいびきをかいて、寝てしまう人もいたようだった。

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