「松館今昔:松館の行事今昔」

お籠もり(お日待ち)と初詣

 お籠り(おこもり。参籠)とは、神社や寺院などに一定の期間籠って祈願することで、 お祭りや神事にあたって精進潔斎するためにも籠ることがある。
 初日の出を拝むため、大晦日からお籠りすることを「お日待ち」と云う。
 お籠りは、老若男女、誰でもかまわないものであるが、ここ松館では、数人の女性の 高齢者が菅原神社にお籠りをしてきた。大晦日には、明るいうちに社殿を清掃し、豆炭や 炬燵布団を運んだりする。
 自宅で夕食をした後、午後八時頃神社へ足を運ぶ。 四方山話をしながら、ローソクか、石油ランプの明かりで一晩を明かすのである。 人数が少ないときは、誰か男の人にも付き添ってもらうこともある
 
 そんなことからであろうか、お籠り中の寂しさを慰労しようと云うことであろうか、 ここ松館の菅原神社の初詣は、何時の頃からか、 真夜中の午前零時に行われるようになった。
 テレビで除夜の鐘が鳴り始めると、ぞくぞくと神社へやってくる。
 やがて時刻、宮司による歳旦祭が執り行われ、新年のご挨拶、お神酒拝戴……。 思い思いに帰宅してゆく。夜が更け、冷え込む。
 お籠りの人たちは、やがて仮眠をとる……。朝になれば、 また初詣の人がやってくる……。
 
 現在は、大晦日の午後は、
@子供たち(子供会)による参道の除雪
A消防団による自家発電と照明点検
B自治会(役員)による社殿清掃
 
 夜になると神社へ出向き、石油ストーブを灯して社殿内を暖める。
 テレビで除夜の鐘が鳴り始めると、ぞくぞくと神社へやってくる。
 やがて時刻、宮司による歳旦祭が執り行われ、新年のご挨拶、お神酒拝戴……。 思い思いに帰宅してゆく。最後の人は火の始末をして、帰宅する。

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