盆踊りも大きな行事である。盆踊りは青年会が取り仕切っている。 大太鼓は、直径1mもある。七夕までには太鼓を締め、お盆に入る新暦八月十三日頃 から毎夜叩く。村の中心地は昔から十文字目であった。最近は車両も通るので、 十文字目に隣接する消防番屋のある広場を中心地として、ここで太鼓を叩いたり、 盆踊りをしたりする。 盆踊りは、昔から十六日の夜と決まっている。広場の中央に櫓を組んで、 声自慢が歌い競い、また老若男女の踊り子たち、即ち村中の人たちが参加する。 参加者には、何がしかの賞品を用意している。 この費用に充てるために、青年会員は戸別訪問して寄付を募っている。 盆踊りが済むと、大太鼓をほごして、菅原神社拝殿の梁に吊るして保管する。 なお、お盆の近くに、村(集落)に亡くなった人があると、太鼓を叩くのを遠慮したり、 盆踊りを止めることもある。元々盆踊りは、祖霊を慰めることにあるが、 あまり賑やか過ぎるのも一考されるべき、と云うことであろう。 |
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