下タ沢会によせて(覚書)

ジュズまわしのジュズはどっちまわり?

 お盆におどるから盆踊りだが、何んのためにお盆に踊るかなどと考えたこともな く、ただ仏さんの供養のために踊るんだときいたような気もするが、定かではない。 今こうして大ノ坂の文句をみて、仏さんの霊をなぐさめるため、手向けとして歌っ たといわれてみると、なるほどと思う。今と違って娯楽の少なかった昔は、お盆の 楽しみとして歌い踊ったと思うが、それは仏さんと一緒に先祖と一緒になって、そ の霊をなぐさめ楽しむという思いがあったのではないだろうか。これが十五夜さん の夜に狸の腹づつみに合せて踊ったら、風邪はひいても、仏さんの供養にはならな いだろう。
 
盆おどりは必ず輪になって踊った。それは見て楽しむではなくて、みんな一緒にな って楽しむということには、この輪になるということは、非常に大事なことだった と思う。エラそうに17条の憲法を持ち出すわけではないが、輪は和に通ずる、と。
 
 なぜか知らないが、この盆踊りの輪は左まわりだ。昔死んで棺箱に入れられて墓 所へ行くときに、必ず左まわりに三度まわった。これと関係あるだろうか。変な話 しになってきたが、それにしても彼岸のジュズまわしのジュズは右まわりだったろ うか、左まわりだったろうか、それともどっちが先かわからないが、右からまわし て、また左からまわしたろうか。今度西道口のオバーサン達に聞いてみよう。

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百万遍念仏
 
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