さきの夜明島で思い出したが、夜明島の渓谷の美しいことは皆さんご存知のとお
りで、あの奥にある茶釜の滝の滝は、日本の滝100選にも入っており、その滝を越え
るときれいなコケが生えていると聞いたことがある。50年も前の話しだ(私がシベ
リアのコケの話しをしたときに。山岳会の人達に聞けば、ほんとにあるかどうかわ
かると思うが)。私がシベリアにいたときに、場所は忘れたが、ふわんふわんの湿
地帶があって、美しいコケが生えていた。それは地べたにへばりついているコケでは
なく、カビを大きくしたような感じで、20センチもあったろうか。白いのや黄色味
がかったのや、うすいピンクなどいろいろまじっていて、とてもきれいだった。そ
の間にアイヌネギがボツンポツンと生えていた。この茶釜の滝を越えると、八幡平
の大場谷地に出る道があるというので、幻の?コケを求めて行ってみたいとは思っ
たが、行けないでしまった(滝を越えるには、脇の絶壁を登らなければならないと
か、鎖や鉄梯子があるとかいうが、なにせ滝の高さが100メートル)。 さてこの夜明島だが、またあやふやな話しになって申訳ないが、何にかの本?で (3〜40年前)、ヨ・アケ・シマとはアイヌ語で「神々の住む美しい所」という意味 だ、と読んだ記憶がある。定かでない記憶なのでホントかウソかと、その本をさがして いるが、みつけれないでいる(鹿角山岳会の伊多波会長さんによれば、2〜3年前の 大雨で川が大分荒れたので、そういうコケがあるかどうかわからないという)。 ともれ、鹿角は過疎の地としてさびれて行くのではなく、神々の住む美しい所、 心豊かな豊饒(ぶにょう)の地として、21世紀を栄えていってほしいものだと思う。 参照リンク:「夜明島渓谷特番」 →「7 夜明島渓谷にまつわる伝説」 →「(3) 天狗に憧れた武芸者(その一)」 |