さて話しは飛んだり跳ねたりになりますが、下タ沢の稲荷さんはいつ頃建てられ たろうか、と先にもいいましたが、私達が子供の頃は、まだ新しかったような気も しているがお寺と同じ頃だったろうか。神社に向って右側やその下の方に、大きな 杉の切り株があったが、稲荷さんやお寺を建てるために切ったのだろうか。私達の 親の世代の人達に聞けば、何にかわかったかもしれないが、今は聞くすべもなくな ってしまった。ただ稲荷さんの入口の頭の上に「稲荷神社」という大きな額があっ たが、あの字は昇さんのお父さん(澤出源五郎さん)が書いた、と聞いたような気 もするが、定かでない。日本には昔からどんな小さな集落にも、大きい小さいは別 として、自分達の守り神様としての神社があったようだから、下タ沢の稲荷さんも 昔からあったものを、私達の親の世代に建かえたのかもしれない。赤ダシの大鳥居 から真直ぐ上って行く山道の参道の石段の石も、古かったような気がする。 |