さて「役割行列之覚」だが、皆さんの家にも残っていると思いますが、私の家に
残っているのは(皆さんの家にあるのも同じだと思います)、半紙を二つ折りにし
て縦長に、上の方をコヨリでとじた帳面であるが、大欠の葬式に行ったとき、障子
紙を縦長に使って、それに横書きして、世話人の人が上に繰り出すようにして読み
上げていた。やり方もその地域地域によっても、また時代とともに少しずつ変って
くるのかもしれない。
私の家には父の時(昭和21年1月)のは全然なく、弟の時(昭和22年1月)のはな いものもあるが、母の時(昭和14年6月)のは大体揃っているので、それによって書 いてみる。 1 表紙(以下縦書き) 昭和十四年六月四日 役割行列之覚 俗名 相馬キン 行年四十四才 2 (1の裏) 假門 先燈炉 水盥 3 五龍 及川長作 安保修二 工藤留太郎 畠山甚太郎 上田金太郎 野花 桜田勇之助 根本貞義 吉田由太郎 畠山昭悦 花籠 山口長吉 小板橋小市 小田島清吉 4 (3の裏) 内田甚之助 齋藤喜市 燭臺 松岡徳松 海沼仁太 内田喜代三 釣香爐 高橋仁太郎 赤坂与次郎 阿部嘉市 盛物 畠山勝弥 阿部新八 5 三ケ田林蔵 鍬 赤坂義弥 松岡一郎 死花 相馬与一郎 相馬義夫 相馬与七郎 茶湯 代理相馬敏男 6 相馬敬志郎 香爐 代理相馬三次郎 相馬薫 佛飯 相馬茂夫 位牌 7 先綱 棺 後綱 8 黄龍 後燈籠 |