夜明島渓谷探勝のしおり

夜明島渓谷への誘い

2 名勝
@大小の滝
 上記の茶釜の滝の加え泊滝、ハネ滝、夫婦滝、ニシキ滝、白糸の滝、五丈滝、雲上の 滝、この他にも寅尾滝、モッコ滝、中滝、乗滝、宝来滝、雄牛滝、駒滝、大滝、銀線滝、 ミソギの滝、クグリの滝など、小滝が多く散在しています。
A断崖絶壁
 滝を構成する断崖絶壁は高様の岩、千丈幕、七重屏風、八重屏風など、ロッククライ ミングに絶好な場所も多く見られ、押し迫ってくる岩に恐怖さえ感じ、圧倒されます。
B渓流
 滝の段差の後は、きれいに澄んだ穏やかな流れで、こうした流れのどこに滝があるだ ろうかと不思議なくらい静かで、草木のみどりと調和し、春はこごみ、しどけ、アイコ、 ボンナ、アザミなどの山菜、初夏はふき、ミズなど、秋はきのこ類でなめこ、まいたけ、 ぶなハリタケなど、木の実では栗、くるみ、ぶどう、あけび、コガ(さるなし)などを 採取するのも楽しい。
C山野草
 夜明島渓谷は山野草の宝庫でもあります。
 ヤグルマソウ、ノビネチドリ、オオバキスミレ、オニシモツケ、ダンモンジソウ、ミ ヤマトウキ、ウメバチ草など、めずらしいものを発見するであろう。
 
D茶釜の滝
 およそ90メートルで、茶釜の口から落ちるようなことからいわれている。茶釜の口と は言うもののかなりの水量である。滝へは「鉄製はしご」をつたって登って見ることに なるが、見るところが限られる。
 登った場所は、奥行きがないため写真は広角28ミリでも全部を一度に写すことは不可 能である。2枚を張り合わせるのが普通である。写ったとしても変形する。やはり直接目 に焼き付けるのが一番である。
 同僚と写す事はかなりの工夫が必要である。  写真は茶釜の滝である。もっと長いものであるが変形し短くみえる。
茶釜の滝
写真:出処 八幡平 山口正幸氏
 
E泊滝
 およそ15メートルでかなりの水量である。滝の真下までもいけるし、水しぶきをまと もに感じることができる。真夏には絶好である。
 滝の手前は千丈幕の絶壁で覆われ、ロッククライミングをしたと見られる後(痕)も 見ることができる。
 この滝を越えなければ茶釜の滝へはいけない。鉄製はしごや鎖をツタって泊滝の上を 横断することになるため、水量の多い日は不可能であろう。
泊滝
写真:GLN企画普及室
 
 この滝を越えなければ茶釜の滝へはいけない。鉄製はしごや鎖をツタって泊滝の上を 横断することになるため、水量の多い日は不可能であろう。
F狭隘の沢登り
 全体として狭隘な沢であることは理解できると思うが、渇水期の続いた場合を除いて、 2ケ所ばかりは必ず沢水の縁をつたうか、水の中を歩かなければならない。途中で雨にあ ったら鉄砲水で悩まされる場所である。
 全体として石の上や沢を歩くことになるので、すべることを覚悟しなければならない。 スパイクのついた履物を薦めたい。

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