所在地 鹿角市八幡平字樫内 春6月には、周縁から沼の上にかぶさっている樹枝に、モリアオガエルの 産卵が見られる。卵数およそ50、壮観である。 そのほか、ここに生息するツチガエルの多くは、背部正中線に明瞭な淡黄色の 縦条をもつ型で珍しく、分類学上貴重である。 沼より下方の山の斜面は、古くから牛の放牧に利用されていたが、 沼の周辺部あるいはこれより上方は、二三年前までは、まったく人手の加わらぬ ブナの原生林であった。 現在は、沼縁の樹木だけを残して伐採され、その跡へスギが植林されている。 保護が遅きに失した感もあるが、これ以上の破壊を進めてはならない。 |