鹿友会誌(抄) 「第拾冊」 |
△死亡会員 ○賛成員大里壽君、花輪町の元老の一人として、名声最も高かりしが、老後の健康勝れ ず、一昨三十九年十二月三十日七十四歳の高齢を以て没しぬ ○賛成員諏訪音治君、嘗て県会議員たりしことあり、郡内の有力家にして、鹿友会の為 めには尤も力を尽くされし、氏は不幸病魔の襲ふ所となり、昨四十年九月二十四日逝去せらる ○賛成員内藤調一君、内藤虎次郎君の厳父にして、郡内の老儒として其名高かりしが、 本年三月廿二日、鎌倉に於て病没しぬ ○正員小田島三郎君、岩手県福岡中学校より正則中学校に転じ、同校卒業後、青山学院 高等科に入りて英語を修め、渡米して大に為すあらんとせしも、昨年病を獲て、赤十 字病院に呻吟すること僅かに数十日、終に九月二十四日白玉楼中の人となりぬ、年僅か に二十一 ○正員田村常太郎君、横浜火災保険会社員たりしが、病の為め本年四月十七日、郷里花 輪に於て没しぬ ○正員木村久吾君、病痾に悩むこと久しく、大学病院に入院し、次いで茅ヶ崎に於て療 養に力を尽せしも其効なく、本年六月二十日、同地に於て黄泉の客となれり |