鹿友会誌(抄) 「第四十一冊」 |
△五十周年祝辞 南部同郷会の分家とも言ふべき鹿友会が、茲に五十周年を迎へられましたことは、実に 驚異に値することでありまして、吾々心からお祝申上げます。 一口に五十年と申しましても、之を人間の一生にたとへれば、長い様で短く、僅かな事しか 出来ません。殊に現代の様な時勢になりますと、その為す所は実に微々たるもので、 その完成は残して以て子孫に俟つ外ないのであります。 鹿友会は五十年の間に幾多の人材を世に出し、広く活躍されましたが、本当の仕事は今後に あるのであり、今まではいはゞ基礎工事に過ぎないのでありまして、之を第一期として将来 益々発展され、次代の人々がその偉業を継いで、更に五十年の歳月を加へ、百周年紀念を 盛大に挙行されんことを、今日よりして祈る次第であります。
南部同郷会
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