鹿友会誌(抄)
「第四十冊」
 
△詩歌
○日本は立上った   松谷生
一、日本は立上った
   今度こそ真当に立上った
  お金は幾十億イクラかゝらうと
   生命をかけての仕事だ
二、国民ワレラの覚悟疾くについた
   戦ふ敵はいかに多くとも
  ちっとも恐るゝことはない
   戦ってくれ 戦ってくれ
三、よし来た戈とる手にも
   鋤 鍬 筆とる手にも
  心は同じ正義のためだ
   正義のためだ
四、二度ニドト再び戦争せぬために
   徹底的に打つこらせ
  抗日輩は片腹痛い
   赤魔又何かある
五、日本は立上った
   正義と人道の新天地創造のためだ
  日本は立上った
   正義と人道の新天地創造のためだ
 
○漢詩   東京 青山芳得
一家三口内無憂 不覚安閑歳月流
白首折腰非吾志 心寧身健又何求

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