鹿友会誌(抄)
「第三十四冊」
 
△俳趣一束   渡邊一治郎
 谷水に臨みて垂れし木の実かな
 的破る矢音澄みけり夜の秋
 紅葉狩茶屋より滝を眺めけり
 山眠る峠の茶屋の焚火かな
 秋の夜やネオンサインの眼に映ゆる

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