鹿友会誌(抄)
「第二十四冊」
△亡友追悼(短歌)
何事も神のみむねとうなづけど 夜は理も忘れられけり
生ぬるき風吹く土手にふと立ちて 果なき星を数へけるかな
彼の森に暮るゝ夕日を眺めつゝ 君思ふ身は淋しかりける
さなきだに淋しきものを春の月 山のをちなる君思へとや
春雨のしととに降りて心まで 濡れむとする今宵淋しき
空しとは知りつゝなほもたえかねて 亡き人の名をそと呼びてみし
「淋しの宵」(北鹿)
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