鹿友会誌(抄)
「第二十二冊」
 
△亡友追悼録
○阿部守巳君
 君は尾去澤の人、若くして東都に遊学し、夙に本会に入られて尽力せらる。後、故あ りて帰郷し、或は郷里役場員として、地方自治体の為めに活動せられ、或は社会の木鐸 として秋田市に奮闘せらる。後年藤田組に入り、小坂鉱山に勤務せられ、将に大翼を張 らんとして、不幸病魔の冒す所となり、遂に起たず。時惟大正十年二月なり。噫悲しい 哉。
「想起す故人十三氏」

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