鹿友会誌(抄)
「第二十一冊」
 
△亡友追悼録
○鹿友会賛成員 川口理仲太翁
 本会賛成員川口理仲太翁、予て病痾の冒す処となり、尾去澤村田郡の自宅に於て療養 怠りなく、医薬の限りを尽したる効もなく、大正八年十二月二十七日遂に逝かる。翁の 如き郷党間の高士を亡ふは、真に悼惜に堪へず。一代の閲歴は、息川口武哉君の寄せら れたる次の一章に委し。尚翁の卒去に当り、委員長内田清太郎君、本会を代表して弔 詞を呈し、霊前に香奠一封を供へたり。因に、翁は、本会の先輩たる故川口恒藏君の厳 父なり。

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