昭和53年地方自治・産業の振興で鹿角市功労者。 参考(出典):「鹿角のあゆみ」
△鹿角のあゆみ 序文 鹿角郡町村会長 関孝三(八幡平村長) 日進月歩なる言葉が将に名言たる感がある。今日、明日への希望や夢を描くことはきわめて重要なことである。 然し未来は過去からの連続であり、現実を基盤に作られるものである。 現実を無視し、過去を忘れて飛躍することは不可能である。 未来学なる学問が盛んになり、月への飛行を可能ならしめようとする時代に、今一度私共は自分の周囲の歴史を知る ことは緊要のことと云えよう。これを知らずして未来を論ずることは、必ずや破綻を来するものである この様な時点において、「鹿角の歴史」新訂「鹿角のあゆみ」が郡民の要望により発刊されることは、 誠に有意義であり、喜びに堪えない。 山深い鹿角の里が、歴史的にもきわめて興味深いものがあり、今日あるのも史実に基づくものであると 感じられる点が多い。私共鹿角に住む人間は、一人残らずこの書により、自分達の過去を知らなければならない。 その上で現実を解析し、明日を語らなければならない。それが鹿角の将来の発展への道である。 この書物が、学校教育は勿論、社会教育上貢献する処大なるものがあることを固く信じ、混乱せる世相を鎮め、 明るい明日を作り出すものであることを疑わない。心からなる喜びを申し上げて序文とする。 昭和四十四年盛夏 ------------------------------------------------------------- △鹿角のあゆみ 序 |