薄命の地理・民俗学者。 参考(出典):「鹿角市史」
明治三十四年〜昭和十一年。 佐々木彦一郎は花輪六日町生まれで、東京帝国大学で地理学を専攻し、その後同大学 地理学教室の助手となり、講師として教壇に立った。一方では柳田国男に師事して民俗 学を学び、地理学と民俗学を結びつけた、人文地理学の分野を開拓した。故郷鹿角を題 材にし、昭和六年『山島サントウ社会誌 − 鹿角民俗誌』を著した。山島とは、地続きでは あるが他から隔てられた島のように、固有の古くからの特色が行き続けていることを表 現した用語で、これは鹿角の地域性を専門的な立場からまとめた最初の著作である。
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