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△南部利恭血脈を詐欺して朝廷の恩典を騙取す 汝利恭、華族の品位を履行するの非ず。 華族の品位を保持するに能力あるを知らず。人民の上層に位する忠良徳義無し。 汝、南部系代の血統に属する者に非ず。 其実は利剛父、故南部利済は、南部大膳大夫利用謀殺して、其死跡を押領継続し、 茲に於て清和源氏系代の血統、既に断絶したる者也。 悪漢修礼は、南部氏の血脈を盗用し、利剛は又、甲斐守信侯謀殺逞ふして、 近習の保護に由り、利剛、奸策遂る能はず。 甲斐守の実印を盗用して謀書を作り、政府を詐欺し、隠居願立、甲斐守を私擅密室に檻禁して、 名跡を継ぎ、其家督を押領し、恣に淫蕩に奢侈に家制を乱し、 人民に疾苦至酷の暴行を加へたる国賊也。 延て佐竹領分、及び津軽領分に暴行して、人家に放火し、人を殺害し、 財物を強取し、遂に逆賊の名を挙げ、 王師の追討を受け、城地を召上げられ、執行了て旧悪減免と見做しも、 出格至仁之叡慮を以て家名被立下、更に拾三万石下賜り、 血脈の者相撰み可願出旨被仰出たるに、詐欺を行ひ、南部氏の血脈に非る庶人の孫、 恩典を騙取したるは、汝利恭なり。 右に付、政府へ対し、清和源氏加賀見次郎三男南部三郎光行、累代連綿系図詐欺の罪犯を継続し、 今日に於て更に改る無く、実血脈を排斥して、我天皇陛下を欺き奉り、 利恭、今日華族爵位の名誉を盗み、族籍に位するは、 大日本帝国法律に由て、継続犯罪、事実明瞭也。 此の如き大なる現行犯罪を包蔵して、皇室の藩塀を気取り、暴慢を極め、 国民に対し現政府の名称を濫用して、無作法なる挙動を仕向くるを以て、 華族の品行を保する者と云べからず。 人民の上層に位する如き、皇室へ対し、汝、不敬の甚しき者に付、 天下国家の為め、予は之を証して社会公衆に訴ふる者也。 |