鹿角の近代人物伝2
 
…… スケールの大きい気骨の書家 ……
△種市霊山(碌々居士・靄々山人・林泉老人)   1882-1945
 種市霊山は本名直三、大湯小学校、毛馬内小学校に奉職、後、大館中学校で漢文と書の 教師を務める。書は初め長三洲を学び、ついで吉田晩稼の書風にひかれ、やがて内藤湖南 に傾倒した。鹿友会誌(第十四冊、明治四十五年)に「種市直三君、如何にしても腕の人也。 一度、右腕を振わんか、其達筆、群に秀で、翻って左腕を振わんか、酒量群を抜く」とあり、 また『秋田書画人伝』(井上隆明著)は「三洲の筆意を基調とし、六朝北派を加味した スケールの大きい、筆力も十分な作に特色がある」と評している。
参考:鹿角市史

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