GLN(GREEN & LUCKY NET)からこんにちは
[鹿角のわらべ歌]

 
△じゃくとりうた(お手玉)
 
仙台の仙台のおまんか娘はよい娘
お買いじゃのめに茶の小袖
キキョウ前だれチョナクナと
親が見でさえよいとみる
まして他人がただほれべ
ただもほれない晩ござる
晩のまくらは何まくら
東まくらに窓の下
窓はぎりぎり 戸は板戸
戸のしまから手を出して
ひぢゃかぶけころがしてひがまんじゅ
ヒーヤフヤ三つよイツムナンナヤココノツトオ
一つかしました
おおさむらいしゅはおかごでおともで ちょいとはやして
エゾサマどん サエサマどん

エゾサマどん
サエサマどん
しのびはどんどんとこえ
どのかみさんまの
ここは舟場のさかりはどん
ヒーヤフヤ三つよイツムナンナヤコノツトオ
一つかしました
おおさむらいしゅはおかごでおともで ちょいとはやして
エゾサマどん サエサマどん

俺ェのとなりのおくらこ見なェが
テデにぼられて橋からおちで
橋のたもとでコ石をひろうて
砂でみがいでおくらへ上げた
おくらじょうろしゅ達ァ金コだと思うて
えげば酒かる 餅ついてたもる
酒の肴にナニナニよかんべ
フナの煮ごごり ドンジョ汁 よがんべ
たばごたもらばはたばこたもれ
きざみたばこはせんきの毒だ

向う通るは仙たぢゃないか
鉄ぽうかついで 小わきざしさして
どこさおでァると 声きけば
キジのお山さ キジうちに
キジはゲンゲンなくばかり
ちょっとおだえてお茶上れ
お茶もしん茶もまいれども
ここの小娘さ とんとほれて
ほれたならば親に十貫 子の五貫
ましてしゅうとめにゃ 四十五貫
四十五貫のぜに金で
高い豆かて何さつむ 舟さつむ
舟はどこ舟 かんと舟
関東みやげに何もらた
親のゆづりの古手箱
あけて見たれば何はぇてら
きんがはェてら 金でないもの
かねだおひなか はなぢたらして
ソッキャコダ

コキリコキリ小ザエモンは
何処でうたれた はしば街道で打たれた
はしばかいどうの茶屋の娘か
日本でぎでぎきこえた
キコのしまから大水ァ出てきて
おまん小袖コ流した
それにまする 白きユカタをしちに
おきおきながした
伝承者:花輪 武石チヱ
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