7301大ぼら大助(早物語)
 
                       参考:鹿角市発行「十和田の民俗」
 
 昔、大ぼら大助と云う人がありました。
 大助は、大もの好きで、大きな七間四方のすり鉢を手に入れたりしていました。とこ
ろが、それに入れて摺る物がありません。草を七駄も入れたが、それを摺るスリコギが
ない。
 家十代もの古い人形ジンジョで、『草がさころりん』と、摺ったのであった。これは、
テンポ(嘘)の物語である。どっとはらぇ。(上芦名沢)
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