27 信心深い夫婦(八幡平)
 
                 参考:鹿角市発行「陸中の国鹿角のむかしっこ」
 
 昔、あったのです。
 ある村こに、貧乏こな夫婦フウフが居ました。その夫婦は、二人揃って正直者で、今日
キョウは天の日、明日はお月さんの日と言いながら、何かを拵コシラえれば神棚に上げて、二
人で拝んでいました。
 ある日、今日はお月様の日だけれども、貧乏こなために何も無くて、やっと探したら、
蕎麦ソバの粉が僅ワズか有ったために、早速それで蕎麦餅こを拵えて、神様に上げて拝ん
でから、二人で仲良く分けて食べました。その後アト何も無いために、
「明日からどうしたら良いだろうか、食い物の無いし、銭ゼンこも無い」
と言いながら仲良く寝ました。
 その晩バンゲのことでしたが、寝静まった真夜中に、地面が割れるようなおっこない音
がして、家がぐらぐらと鳴りました。夫婦は動転ドデンして起きて見たら、戸口この処
に、黄金の大判オオバン・小判が、目マナグがぐらぐらとなる位に光って、てんこ盛りに置か
れていました。お陰でその夫婦は金持ちになったそうです。
 どっとはらえ。

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