5905瀬田石セタイシ(瀬田石)
 
                    参考:鹿角市発行「陸中の国鹿角の伝説」
 
 瀬田石と云うのは、犬が横に寝ている石のように見えるために、瀬田石と云うのだと
言っています。
 瀬田石は大昔から人が居た跡が残っている、古い村だと知られています。
 それは瀬田石沢の方へ行けば、昔の館跡タテアトがあったり、村の入り口にある八幡さま
では流鏑馬ヤブサメと云って馬に乗って、弓で矢を射る祭りもあったとして知られていま
す。
 
 
5905瀬田石
 
                参考:鹿角市史編さん委員会発行「ふるさと散歩」
 
 村の入口に鎮座する八幡宮は聞こえた古社で、さる文書モンジョに、
「瀬田石の八幡にて昔より八月十五日に月毛馬、芦毛アシゲ馬、川原馬の三毛サンモウの馬に
乗る流鏑馬の奉納が行われ、今も馬場有り」
と見えています。盛岡自光坊ジコウボウ支配の羽黒派修験シュゲン喜楽院を別当とし、観光山
八幡寺と号した面影は、今も広い境内と老杉ロウサンに囲まれた三間四面の社殿、一の鳥
居の宝暦拾三年の扁額ヘンガクなどに残っています。
 瀬田石沢へ入る北側の字小館根コタテネから森ノ越コシへかけ、空壕カラボリの遺構を含む館跡
が広がり、歴史の謎を問い掛けるかに見えます。
 
関連リンク 「その他神社の碑文[月下の神信仰](八幡宮)」
関連リンク [文化財 「YU10016 専正寺喚鐘」]

[次へ進む] [バック]