5517有り難い神様
 
                       参考:鹿角市発行「十和田の民俗」
 
 老犬シロの骨ッコを拾って、神様に祀って拝みましたが、やっぱり葛原には、火事と
か、病気などは絶えなかった。
 葛原の人達は、
「老犬様が、未だ祟っているのだ」
と言ってみんなで相談をしていました。
「そうしたら、鹿角の方が見えるために、高い処に、もっと立派な神様に祀るようにし
よう」
と、相談が決まりました。
 そして、今の老犬神社がある処に祀ったら、それから、火事も、病気もない、好い村
になりました。
 それから、みんなで老犬神社は有り難い神様だと、拝んできたと云う。

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