5501aトリコ風邪の神様
 
                       参考:鹿角市発行「十和田の民俗」
 
 昔、下草木の大公路にある三宝荒神様(左多六神社)は、トリコ風邪の神様と呼ばれ
ていた。
 トリコ風邪とは、中東のトルコの国からきた流行性感冒で、俗にトリコ風邪と呼んで
いた。
 
 トリコ風邪が流行ると、人々は必ず三宝荒神様にお参りして、草履とか、草鞋、また
サンダラ(桟俵)に赤飯や菓子・餅などを上げ申して、みんなで集まって拝みました。
 このようにして拝んだ後、上げ申したものを草木川へ流して、
「トリコ風邪、流れろ、トリコ風邪、流れろ」
と叫んで、悪病除けをしたものである。
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