5104集宮アツミヤ 参考:鹿角市発行「陸中の国鹿角の伝説」 十和田湖の主であった八郎太郎は、南祖坊に負けて鹿角に逃げて来ました。 太郎は自分の生まれた鹿角に住みたいと思って、男神と女神の処に、毛馬内ケマナイの茂 谷モヤの山を背負って来て、米代川を堰止めて湖を作る気になりました。太郎は、ぶどう か(ブドウの皮)とか、まだ(シナノキ)の皮を剥ハいで、大きな縄を作って茂谷モヤの山 を背負う気になりました。 それに気付いた鹿角の神様達が、八郎太郎に湖にされると、居る処が無くなると心配 してみんな集まった処を「集宮」と云っています。 このとき、神様達と八郎太郎とが喧嘩して、石塊イシコロを投げ合ったので、毛馬内の陣 場ジンバの辺りは、大きな石や小さな石が田の中に沢山ありました。この石は「神の飛礫 石ツブテイシ(神様の投げた石)」と云って、八郎太郎を追い出すために投げた石なのです。岩で出来た小丘に鎮座する集宮神社 [地図上の位置(集宮)→]