0301真金山の寺屋敷(夜明島)
 
    参考:八幡平地区老人クラブ連合会老人大学学習記録集「八幡平伝承ひろい」
 
 昔、真金山金山が盛りの頃に寺があって、その当時の檀家は、金山の人、更に長牛、
桃枝、白欠、長内の方は皆そうであったと云う。
 金山が衰え働く人もなくなったのか判りませんが、また、寺が焼失したと云います。
 そこで檀家の方では、桃枝の藤原家は夏井龍江寺、長内、長牛は皆、それに白欠の綱
木家、桃枝の綱木家は延命寺へと、それぞれ入れて貰ったと云う。
 長内の上カミの家、下シモの家の別家、三ケ田、野尻、川部、大久保の根本・佐藤家は延
命寺の檀家と云う。
 寺屋敷は、真金山奥の右沢寺の沢、北側の中段にあって、現在は三ケ田部落の造林地
になっている。
 
 因みに真金山には盛山の頃は、千三百軒もあったと云い、真金山の寺は夏井龍江寺か
らの分け寺で、金山衰退後、寺は夏井の本家寺に還ったものと推察されると云う。

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