羊頭狗肉(ようとうくにく)。 解釈:見掛け倒し。外観は立派だが、内容が思いの外よくないこと。店の看 板に羊の頭を懸けて、実際は偽って狗肉(小さい犬の肉)を売るということか ら。 類義:看板に偽りあり。牛首(ぎゅうしゅ)を懸げて、馬肉を売る。球を衒 (てら)いて、石を売る。 反義:看板に偽りなし。 参考:He cries wine, and sells vinegar.(酒を売ると称して酢を売る) 欲の熊鷹、股裂くる。 解釈:欲が過ぎると災難に遭うことのたとえ。二頭並んだ猪を熊鷹が襲った が、猪が左右に逃げようとするのを放すまいとして、鷹の股が裂けたという話 から。 類義:二兎を追う者は一兎をも得ず。欲すりゃ損する。欲する鷹は爪落とす。 よ過ぎて鳥が啼く。 解釈:よ過ぎると、後で悪い事が起こるという意。夜過ぎて鳥が鳴くと不吉 といわれた。「良過ぎる」と「「夜過ぎる」を掛けた言葉。 類義:満は損を招く。よ過ぎて魔が差す。 蚊母鳥(よたか)の宵(よい)工(だく)み。 解釈:不可能に事を計画する。計画だけは大きいけれど実現できないたとえ。 類義:梟(ふくろう)の宵工み。蚊母鳥の食(じき)工み。 嫁と姑、犬と猿。 解釈:嫁と姑とは極めて仲が悪いものだという意。 弱牛(よわうし)の尻押し。 解釈:詰まらない者に同情したり、力を貸したりしても無駄だということ。 弱馬(よわうま)、道を急ぐ。 類義:痩馬の道急ぎ。 |