河豚(ふぐ)にも中(あた)れば、鯛にも中る。
解釈:何時どんな場合でも災難は起こり得るというたとえ。河豚ばかりが中
毒を起こす元ではなく、時には鯛でも中毒することがある。
河豚は食いたし、命は惜しし。
解釈:快楽の後の祟りを考えて、快楽を躊躇ってしまうことのたとえ。
類義:蜜は甘いが、蜜蜂は刺す。
参考:There is no rose without a thorn.(棘のない薔薇はない)
伏せる牛に芥(あくた)。
解釈:寝ている牛に塵(ごみ)を掛けるように、死者や弱い者に罪を擦り付
けること。
類義:寝た牛に芥掛ける。
豚に真珠。
解釈:価値の分からない者に高価な物を与えても役に立たないことのたとえ。
類義:犬に論語。馬の耳に念仏。猫に小判。
参考:To cast pearls before swine.の訳語。
豚に念仏、猫に経。
解釈:何も分からない者には、どんなにいい事を聞かせても、有り難さが分
からないというたとえ。
豚を盗んで、骨を施す。
解釈:大きな悪事をした代わりに、小さな善行をして善人の振りをすること。
釜中(ふちゅう)の魚(うお)。
解釈:釜の中で泳いでいる魚のように、危険が目前に迫っているのを知らな
いで、呑気にしている様子。
類義:魚の釜の中に遊ぶが如し。
鮒の仲間には、鮒が王。
解釈:詰まらぬ者の中では、詰まらぬ者が頭(かしら)となること。小人物
の中に賢者はいないたとえ。
類義:団栗(どんぐり)の背競べ。鮒の中では鮒が王。
蜉蝣(ふゆう)の一期(いちご)。
解釈:蜉蝣(かげろう)は朝生まれて夕方には消えてしまう。それと同じよ
うに人間の一生の儚(はかな)いことのたとえ。
類義:蚋(ぶよ)の一時。
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