蛇が蛙を呑んだよう。 解釈:長い物の途中がぷっくりと膨れて、不恰好な状態。 蛇が蚊を呑んだよう。 解釈:蛇が小さな蚊を呑み込んでも何ともないように、腹に堪(こた)えず、 けろりとしていること。 蛇稽古。 解釈:三日坊主のこと。蛇が穴から出てくる頃(春)に習い始めて、穴に戻 る頃(秋の終わり)には止めてしまうこと。 蛇に蛙。 解釈:怖い物や苦手な物の前に出るとすくんでしまって、手も足も出ないことのたとえ。 蛇に噛まれて、朽縄(くちなわ)に怖(お)じる。 解釈:一度ひどい目に遭って、それに似た形を見ただけでも怖がること。 類義:羹(あつもの)に懲りて、膾(なます)を吹く。黒犬に噛まれて、赤 犬に怖じる。熱湯に火傷(やけど)した猫は冷水を恐れる。 蛇に見込まれた蛙のよう。 解釈:蛇に睨まれた蛙のように、すくんで動くこともできない様子。 類義:蛇に遭った蛙。 蛇の足より、人の足。 解釈:蛇に足があるかどうかを論じるよりも、自分の足元の事を注意する方 がよい。 蛇の生殺しは、人を噛む。 解釈:痛め付けたまま生かしもせず、殺しもせずに置いておくことは、恨み を受け、後で害を招くことになる。 蛇は竹の筒に入れても、真っ直ぐにならぬ。 解釈:生来精神の捩じくれた者は、その性格を直しにくいということ。 類義:蛇の曲がり根性。 |