GLN(GREEN & LUCKY NET)からこんにちは「ことわざ・金言名言(Proverb)」

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  平家(へいけ)を滅ぼすは平家。
 解釈:自業自得(じごうじとく)のたとえ。平家は自分のやった所業のため
に自滅した。
 類義:仇(あだ)も情(なさけ)も我が身より出る。因果応報(いんがおう
ほう)。爾(なんじ)に出ずるものは爾に反る(かえる)。身から出た錆。

  平地に波瀾を起こす。
 解釈:平穏な所に態々揉め事を引き起こすこと。

  兵強ければ、則ち滅ぶ。
 解釈:兵力が強いと自然に驕り高ぶるので、かえって滅びる結果となってし
まう。
 類義:兵奢る者は滅ぶ。兵強ければ、則ち勝たず。

  丙丁(へいてい)に付す。
 解釈:火の中に入れる、焼き捨てること。丙(ひのえ)、丁(ひのと)は、
両方とも五行(ごぎょう。木火土金水)の火に当たるので、火や火事を意味す
ることから、他人に見られては困る手紙や秘密文書を焼くことをいう。

  兵は神速(しんそく)を尊(たっと)ぶ。
 解釈:軍隊では、人間技(わざ)とは思えないくらい迅速に行動することが
大切であるということ。
 類義:兵を用うるの害は、猶余最も大なり。

  兵は猶火の如し。
 解釈:戦争は火事と同じで、小火(ぼや)のうちに消さないと、段々大きく
なり、自分の身をも焼かれるような一大事に至るということ。

  兵は廃(はい)すべからず。
 解釈:軍備を止めれば外敵が攻め入ってくるので、軍備をなくすことはでき
ない。

  辟易(へきえき)。
 解釈:驚き怖れて相手に道を開き退却すること。相手の勢いに押されて、尻
込みすること。「辟」は避けること。「易」は変えること。

  屁糞葛(へくそかずら)も花盛り。
 解釈:いくら醜い女の子でも、年頃になればそれなりに魅力が出るものだと
いう意。ヘクソカズラは、厭な匂いがする、アカネ科の蔓性(つるせい)の多年
草。
 類義:鬼も十八、番茶の出花。

  臍(へそ)が茶を沸す(わかす)。
 解釈:可笑しくて堪らないことのたとえ。大爆笑すること。
 類義:踵(かかと)が茶沸す。臍が西国(さいごく)する。臍が茶を挽く。
臍が宿替えする。

  下手があるので、上手が知れる。
 解釈:上手ばかりでは、上手が上手でなくなる。下手があって上手が成り立
つのだから、世の中は、役に立たない者などいないという、下手な人を弁護す
る言葉。
 類義:馬鹿があって利口が引立つ。下手ありて上手分かる。下手は上手の飾
り物。夜昼あって立つ世の中。

  下手が却って上手。
 解釈:下手な人は慎重に仕事をするので、仕上げがかえって上手だというこ
と。また、下手であることが、かえって幸せを生むこともあるということ。

  下手な鍛冶屋も一度は名剣(めいけん)。
 解釈:下手な鍛冶屋も数を打つうちに、まぐれでよい物ができるように、ど
んなに下手な人も、一生のうちに一度くらいは、会心の作ができるということ。
 類義:鍛冶屋一代の剣(つるぎ)。

  下手な大工で、鑿(のみ。呑みの意)一丁。
 解釈:酒を飲むことしか芸・取柄(とりえ)がないという洒落。
 類義:左甚五郎(ひだりじんごろう)、鑿一丁。

  下手な大工で、鑿潰し。
 解釈:大酒を飲んで財産を失うことの洒落。

  下手な鉄砲も数撃てば中(あた)る。
 解釈:鉄砲を撃つのが下手でも、何発も撃っているうちにまぐれ当たりがあ
るように、数多くするうちに成功することもあるということ。
 類義:下手な鍛冶屋も一度は名剣。

  下手の大連れ(おおづれ)。
 解釈:役立たず者が大勢でぞろぞろと連れ立って歩いているのを馬鹿にする
言葉。また、あまりにも人数が多過ぎて、かえって仕事が捗(はかど)らない
こと。
 類義:乞食の大連れ。船頭多くして船山へ登る。役人多くして事絶えず。

  下手の考え、休むに似たり。
 解釈:名案も浮かばないのに時間を掛けて考えているのは、まるで休んでい
るようなものだ。
 類義:下手な考え、休むにしかず。下手な思案は休むに同じ。

  下手の金的(きんてき)。
 解釈:下手な者でもなぐれ当たりすることもある。思いもしない成功もある
ということ。また、下手な者ほど、道具を択びたがること。
 類義:下手の伊達(だて)道具。下手の道具調べ。下手の道具立て。下手の
真星(まぼし)。下手の真中、上手の縁矢(ふちや)。
 反義:名筆は筆を択ばず。
 参考:「金的」とは一寸(約3p)四方くらいの金色の板の中心に、直径三分
(約1p)ばかりの円を描いた射的(しゃてき)である。

  下手の道具調べ。
 解釈:下手な者に限って道具を選びたがること。
 類義:下手の金的(きんてき)。下手の伊達(だて)道具。下手の道具選び。
下手の道具立て。藪医者の薬味箪笥(やくみだんす)。
 反義:弘法(こうぼう)筆を択ばず。名筆は筆を択ばず。
 参考:A bad workman quarrels with his tools.(下手な職人は道具に難癖
を付ける)

  下手の長糸、上手の小糸(こいと)。
 解釈:裁縫の下手な者に限って、針に長い糸を通して仕事をやりにくくする。
上手な者は必要以上の長い糸は通さない。
 類義:上手の一寸。下手の長針(ながばり)。

  下手の長碁(ながご)。
 解釈:下手な曲(くせ)に長く時間を掛ける碁。長く考えることを冷やかす
言葉。

  下手の長談義(ながだんぎ)。
 解釈:話下手な人に限って、長々と話をして、皆が迷惑をするということ。
「談義」とは、物事の道理を説き聞かせること。
 類義:長口上は欠伸(あくび)の種。下手の長口上。下手の長談義、高座
(こうざ)の妨げ。下手の長文(ながぶみ)。

  下手の的は、外れる。
 解釈:下手な者が射た矢は、当たることもあるが、矢張り外れる可能性の方
が大きいということ。

  下手の真中、上手の縁矢(ふちや)。
 解釈:下手な者が射た矢がまぐれで的の真ん中に当たることもあるし、上手
な者が外れて縁に当たることもある。物にはその時の弾みがあるということ。
 類義:下手の真星(まぼし)。

  下手の横好き。
 解釈:下手であるにも関わらず、その事が好きで熱心なこと。
 類義:下手の馬鹿好き。下手の物好き。下手の悪好き。
 反義:好きこそ物の上手なれ。

  下手の横槍。
 解釈:第三者の余計な口出し。本人の考えよりも劣るお節介をすること。

  下手は上手の飾り物。
 解釈:下手な者を弁護する言葉。皆が皆上手だったら、上手な者が引き立た
ない。
 類義:下手があるので、上手が知れる。

  下手は上手の基。
 解釈:誰も初めから上手な人はいない。下手は上手の第一歩だと思えばよい。

  下手を頼り。
 解釈:こちらも上手ではないが、相手が下手なので、それを頼りにやってみ
れば、勝てるかもしれないと思うこと。

  糸瓜(へちま)の皮とも思わず。
 解釈:何の興味もないこと。全然気に掛けないこと。
 類義:浮世は糸瓜の革頭巾(かわずきん)。何の糸瓜。糸瓜の皮のだん袋。

  竃(へっつい)より女房。
 解釈:生計も立たないのに結婚したがったり、結婚すること。竃(かまど)
のことを「へっつい」という。
 類義:竃(かまど)より先に女房。
 反義:早く産を求めて、遅く妻を娶(めと)れ。

  蛇が蛙を呑んだよう。
 解釈:長い物の途中がぷっくりと膨れて、不恰好な状態。

  蛇が蚊を呑んだよう。
 解釈:蛇が小さな蚊を呑み込んでも何ともないように、腹に堪(こた)えず、
けろりとしていること。

  蛇稽古。
 解釈:三日坊主のこと。蛇が穴から出てくる頃(春)に習い始めて、穴に戻
る頃(秋の終わり)には止めてしまうこと。

  屁ひって、尻窄(すぼ)める。
 解釈:失敗した後で言い訳をして、取り繕うこと。
 類義:後悔先に立たず。ひって後の尻窄め。

  屁一つは、薬(くすり)千腹(せんぷく)に向かう。
 解釈:おならは、健康によいということ。

  蛇に蛙。
 解釈:怖い物や苦手な物の前に出るとすくんでしまって、手も足も出ないこ
とのたとえ。

  蛇に噛まれて、朽縄(くちなわ)に怖(お)じる。
 解釈:一度ひどい目に遭って、それに似た形を見ただけでも怖がること。
 類義:羹(あつもの)に懲りて、膾(なます)を吹く。黒犬に噛まれて、赤
犬に怖じる。熱湯に火傷(やけど)した猫は冷水を恐れる。

  蛇に見込まれた蛙のよう。
 解釈:蛇に睨まれた蛙のように、すくんで動くこともできない様子。
 類義:蛇に遭った蛙。

  蛇の足より、人の足。
 解釈:蛇に足があるかどうかを論じるよりも、自分の足元の事を注意する方
がよい。

  蛇の生殺しは、人を噛む。
 解釈:痛め付けたまま生かしもせず、殺しもせずに置いておくことは、恨み
を受け、後で害を招くことになる。

  蛇は竹の筒に入れても、真っ直ぐにならぬ。
 解釈:生来精神の捩じくれた者は、その性格を直しにくいということ。
 類義:蛇の曲がり根性。

  減らぬものなら金(かね)百両、死なぬものなら子は一人。
 解釈:幾ら使っても絶対に減らなければ、金など幾らあっても仕方がない。
百両あればよい。子供も死なないものと決まっていれば、一人でもよい。必要
最小限は欲しいということ。

  箆増し(へらまし)は果報持ち。
 解釈:年上の女房を持った男は、幸せ者である。一つ年上を一箆、二つ上を
二箆などという。
 類義:姉女房、蔵建てる。一本箆、鉄(かね)の草履(ぞうり)履いて探せ。
一箆二箆果報箆。箆探しは世持ち。

  弁慶の立ち往生(おうじょう)。
 解釈:進むことも退くこともできないことのたとえ。衣川(ころもがわ)の
合戦で、弁慶が橋の真ん中で立ったまま死んだということから。

  弁慶の泣き所。
 解釈:弁慶ほどの豪傑でも痛がって泣くという急所のことで、一般に向こう
脛(ずね)をいう。攻撃されると敵わない弱点のこと。
 類義:アキレスの踵(かかと)。ジークフリートの肩。

  弁当は宵から。
 解釈:その場になって慌てることのないように、手筈は早めに整えておいた
方がよいということ。
 類義:芝居は朝から。

  弁当持ちは先に食わず。
 解釈:弁当を持ち運ぶ人は、自分が先に食べるようなことはしないという意。
物持は自分では使わない、金持は金を使わないということ。
 類義:金持金を使わず。弁当持ち弁当使わず。槍持ち槍使わず。

  ペンは剣よりも強し。
 解釈:文字によって表現される思想や文学の力は、武力よりも大きな影響力
を人に与えるということ。
 参考:The pen is mightier than the sword.の訳語。

  片鱗(へんりん)。
 解釈:ごく僅かな部分。
 用例:才能の片鱗を示す。

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