走り馬に、捨て鞭を打つ。
解釈:一目散に走り去ること。
類義:尻に帆を掛ける。走る馬に鞭。
走り馬に鞭。
解釈:よい状況の上に、更によくしようと努めること。
類義:駆け馬に鞭。行く馬に鞭をおおす。
走る馬に鞭。
解釈:更に勢いを増すこと。
類義:虎に翼。帆掛舟に櫓(ろ)を押す。
鯊(はぜ)の鈎(はり)で、ハタヤは釣れぬ。
解釈:鯊を釣る針で鯛を釣ることはできないことから、利益を僅かしか与え
ずに人を動かそうとしても駄目だということ。「はたや」は鯛のこと。
類義:蝦で鯛は釣れぬ。
反義:蝦で鯛を釣る。
裸馬に怪我なし。
解釈:乗客や荷物を載せていない馬のように、財産を持たない者は損のしよ
うがないということ。
類義:空馬(からうま)に怪我なし。
裸馬の捨て鞭。
解釈:財産をすっかり無くして無一物になった人が、一層捨て鉢になって無
茶をすること。
畠に蛤(はまぐり)。
解釈:畑を掘って蛤を探すように、あり得ないこと、見当違いのことを求め
るたとえ。
類義:木に縁りて、魚を求む。畠に蛤掘っても無い。
蜂の巣を突(つつ)いたよう。
解釈:上を下への大騒ぎ。大勢の人が騒いで手も付けられないような混乱振
りをいう。
類義:蜂の巣に礫(つぶて)を打ち付けたよう。
二十日鼠も獣の中(うち)。
解釈:幾ら小さくて弱い二十日鼠でも、獣の仲間であることに違いない。同
類は同類。
類義:ぼうふり(棒振)も虫の中。
白駒(はっく)の隙(げき)を過ぐるが如し。
解釈:年月の経つのが非常に早いことのたとえ。人間の一生は、白馬が走り
過ぎるのを壁の隙間から垣間見るように一瞬である。
類義:烏兎怱怱(うとそうそう)。光陰矢の如し。暇過ぐる駒。隙行く駒。
鳩に三枝(さんし)の礼あり、烏に反哺(はんぽ)の孝あり。
解釈:礼儀と孝行を重んじることを説いた言葉。
類義:烏に反哺の孝あり。反哺の孝。
鳩に豆鉄砲。
解釈:突然のことにびっくりして、きょとんとしている有様をいう。
類義:豆鉄砲をくった鳩のよう。
鳩の豆使い。
解釈:使いの途中で道草を食ってしまい、帰るのを忘れること。
類義:猫に魚の番。鳩の使いに豆。
鳩を憎み、豆を作らぬ。
解釈:畑に蒔いた豆を鳩が啄(ついば)むのを嫌って、豆を栽培することを
止めてしまう。枝葉のことに拘って、本来の仕事を怠る本末転倒を戒めた言葉。
類義:鳩懲らすとて、豆蒔かぬ。
鼻欠け猿が、満足な猿を笑う。
解釈:正しい事も大勢の間違った考えには押し切られてしまうということ。
また、仲間が多ければ、自分達の欠点が欠点と自覚されないということのたと
え。
類義:九百九十九匹の鼻欠け猿が、満足な一匹を笑う。千匹の鼻欠け猿。
跳ねる馬は死んでも跳ねる。
解釈:持って生まれた性癖は中々抜けないものだということ。
類義:雀百まで踊り忘れぬ。
蛤(はまぐり)で海を換える。
解釈:蛤の貝殻で海水を汲み換えるということから、自分の狭い見聞を尺度
にして大きな問題を議論する愚かしさをいう。
類義:貝殻で海を量る。針の穴から天上覗く。針を以て地を刺す。
鱧(はも)も一期(いちご)、海老の一期。
解釈:人間の一生は生まれや育ち、境遇や考え方など千差万別だが、生まれ
て高々数十年を生きて死ぬということでは、皆同じであるというたとえ。
類義:蛇(じゃ)も一生、蛞蝓(なめくじ)も一生。十年の亦死し、百年も
亦死す。
早牛も淀、遅牛も淀。
解釈:歩みに速い遅いの違いはあっても、行き着く場所は同じで、物事は慌
てても仕方が無いということ。
類義:牛も千里、馬も千里。早舟も淀、遅舟も淀。
|