GLN(GREEN & LUCKY NET)からこんにちは「ことわざA(Proverb)」


   鳴かない猫は鼠を捕る。
 解釈:自己宣伝をしない無口な人は、意外に有能なもので、騒がしい者ほど
大したことはないという意。
 活用無能者はよく喋り、有能者は無口である。An able person is 
taciturn though the incompetent often talks.
 類義:能ある猫は爪隠す。

  鳴かぬ蛍が身を焦がす。
 解釈:口に出して言わない者の方が、心中で深く思っているというたとえ。
恋愛感情の秘めたる思いは熱く激しいこと。
 活用無口な人は、熱い情熱を持っている。A silent man has hot zeal.

  鳴き猫、鼠を捕らず。
 解釈:口に出して騒ぎ立てる者ほど、実際には行動しないことのたとえ。才
のないものほど口先が達者であるということ。
 類義:口自慢の仕事下手。能なし犬の高吠え。吠える犬は噛み付かぬ。

  鳴くまで待とう時鳥(ほととぎす)。
 解釈:徳川家康の作とされる句。忍耐強いこと、寛容であることが、最終的
な勝利を招くことを遠回しに表現する言葉。「鳴かぬなら」の句に続いて、
「殺してしまえ時鳥」の織田信長、「鳴かしてみせよう時鳥」の豊臣秀吉と並
べて、戦国三武将の性格の違いを示す言葉とされている。
 活用何事も、機が熟すまで待とう。Let's wait for what until the 
opportunity ripens.

  鳴く虫は捕らる。
 解釈:鳴き声の美しい虫は、それ故に捕らえられるように、なまじの特技は
かえって身を誤ることのたとえ。
 活用特技を持っていると、場合によっては、不幸になることがある。
According to circumstances, with the special skill, it is likely to 
become unhappy. 
 類義:粋(いき)が身を食う。孔雀は羽故に人に獲らる。象は歯有りて以て
身を焚かる。

  梨の礫(つぶて)。
 解釈:投げた石が戻ってこないことから、何の連絡もないこと。音信不通。
「梨」を「無」に掛けている。「梨も礫もせぬ」ともいう。

  茄子(なすび)の花と親の意見は、千に一つも仇はない。
 解釈:茄子には無駄花がなく、全て実となるように、親の意見は間違いがな
くてためになることばかりであるという意。

  菜種(なたね)から油まで。
 解釈:最初から終わりまでの意。

  夏の虫、氷を笑う。
 解釈:自分の狭い見識に捉われて、他にもっと別の世界のあることを知らな
いという意。夏の虫は氷を知らないので、これを見て笑うということから。
 類義:井の中の蛙(かわず)、大海を知らず。

  夏は鰹(かつお)に、冬鮪(まぐろ)。
 解釈:鰹の一番美味しい季節は夏で、鮪の美味しい季節は冬だということ。

  海鼠(なまこ)の油揚を食う。
 解釈:お喋りで、よく口が回ることのたとえ。ただでさえぬるぬるしている
海鼠なのに、油で揚げたためにその油で一層口がよく滑るというのである。

  鯰(なまず)が騒ぐと、地震がある。
 解釈:鯰は地震に敏感で、鯰が騒ぐと地震が起こると昔から言われている。
 類義:鯰が水面に浮かぶと地震あり。鯰の髭(ひげ)に泡(あぶく)が生ず
るときは地震近し。

  蛞蝓(なめくじ)に塩。
 解釈:蛞蝓に塩を掛けると小さく縮んでしまうところから、苦手な相手の前
で萎縮してしまうことや、すっかりしょげて元気のない様をいう。
 類義:青菜に塩。蛭(ひる)に塩。

  蛞蝓の江戸行き。
 解釈:蛞蝓は這うのがゆっくりしているところから、動作がのろのろしてい
て、一向に物事が捗(はかど)らないこと。
 類義:蛞蝓の京詣り。

[ことわざ・金言名言]  [バック]  [前画面へ戻る]