備えあれば、患(うれ)えなし。
解釈:平生から非常の時に備えて準備をしていれば、いざという時にも心配
はない。
備わるを一人(いちにん)に求む。(論語)
解釈:一人の人間にあらゆる能力や条件の完璧さを求めるということ。
其の一を知りて、其の二を知らず。
解釈:物事の一部分だけは分かっても、それ以上は分からないこと。
活用⇒一部分を知り、その他は知らない。He doesn't know other things
though he knows a part.
類義:其の一を知り、其の他を知ることなし。
反義:一を聞いて、十を知る。
其の国に入(い)れば、其の俗に従う。
解釈:異なる土地には、その土地の風俗習慣があるから、それに従うがよい
ということ。
類義:郷に入っては、郷に従う。竟(さかい)に入りて、禁を問う。
其の子を知らざれば、其の友を視よ。
解釈:その子の性行は友達を見れば分かる。人は似た者同士集まるというこ
と。
活用⇒彼のことは、彼の友人がよく知っている。His friend knows him
well.
類義:馬は馬連れ、牛は牛連れ。其の子を知らずんば其の父を視よ。
其の罪を悪(にく)んで、其の人を悪まず。
類義:罪を悪んで、人を悪まず。
その手は桑名(くわな)の焼蛤(やきはまぐり)。
解釈:その手は食わない、騙されないということ。焼蛤は、桑名(三重県)
の名物として有名である。
側杖(そばづえ)を食う。
解釈:たまたま喧嘩などの側にいて、杖で打たれること。自分には直接関係
のないことによって受ける災難のこと。とばっちり。
類義:池魚(ちぎょ)の殃(わざわい)。
側にある炒豆(いりまめ)。
解釈:思わずつい手が出ること。
類義:炒豆と女。炒豆と一盛り(ひとさかり)。
蕎麦(そば)の花も一盛り。
解釈:目立たない蕎麦の花でも、花盛りがあるように、容貌が悪くても年頃
になれば、それなりに美しくなるということ。
類義:薊(あざみ)の花も一盛り。鬼も十八、番茶も出花。
素封(そほう)。
解釈:領地や地位になくても、莫大な財産があり、豊かな人。財産家、金持
の意。
そもそもから、着(つ)きにけり迄。
解釈:話の初めから終わりまでということ。謡曲や浄瑠璃などでは「そもそ
も是(これ)は……」で始まり、「……の浦に着きにけり」と終わるのが一つ
の形式になっているところから。
空飛ぶ鳥も落ちる。
解釈:勢いの盛んな様をいう。
類義:飛ぶ鳥も落ちる。飛ぶ鳥も落とす勢い。
反(そ)り鎌に屈(こご)み鉈。
解釈:役に立たない物のたとえ。刃の反った鎌や刃の曲がった鉈は、使い物
にならない。
類義:反り刀に、このがり鎌。
外(そ)れ弾丸(だま)の八方的(はっぽうまと)。
解釈:的から外れた弾丸は何処へ飛んでいくか分からないので、防ぎようが
ないということ。
類義:下手の射る矢。
それにつけても金(かね)の欲しさよ。
解釈:金さえあれば何でも上手くいくものだが、それがないということ。山
崎宗鑑(やまざきそうかん)の句といわれる。どんな上(かみ)の句にも付く
下(しも)の句。
算盤(そろばん)で錠(じょう)が開く(あく)。
解釈:数字で説明されれば、物事は万事解決されるということ。
添わぬ中(うち)が花。
解釈:楽しいのは結婚するまでで、結婚してみると、いろいろ欠点が目に付
くようになる。
類義:待つ中が花。待つ間(ま)が花。祭の日より前の日。
損して得を取れ。
解釈:当座は損をしても、それが結局大きな利益に結び付くならば、目先の
小さな利益を捨てて、後の利益を得よということ。
類義:一文吝(おし)みの百知らず。損をすれば、得をする。
損して恥かく。
解釈:損をした上に恥を掻き、非常に惨めな目に遭うこと。
類義:損の上に恥。損の上塗り。泣き面に蜂。恥の上塗り。
損せぬ人に儲けなし。
解釈:損を覚悟の商売もしなければ、大儲けもできないということ。
類義:損して得取れ。損と傷は癒え合う。損は儲けの始め。損をして利を見
よ。損をせねば儲けもない。
樽俎折衝(そんそせっしょう)。
解釈:外交談判。宴席で和やかに談笑しながら、相手方の攻撃を避けて、自
国に有利な交渉を進める。
類義:城を樽俎の間に抜き、衝を席上に折(くじ)く。
参考:「樽俎」は酒樽と肉を載せる俎板で、親睦や国際上の会見のこと。
「折衝」は敵の矛先(ほこさき)を挫(くじ)くこと。
忖度(そんたく)。
解釈:人の気持を察すること。「忖」、「度]共に、測ること。
損と元値で蔵を建て。
解釈:商人は口では元値を切っての出血サービスだとか言っているのに、ど
んどん設けて蔵まで建つ。
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