GLN(GREEN & LUCKY NET)からこんにちは「ことわざ・金言名言(Proverb)」

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  噛み合う犬は、呼び難し。
 解釈:自分の事で夢中なときは、他人に何を言われても、聞こえないもので
ある。
 類義:争う雀、人を恐れず。闘う雀、人を恐れず。

  上(かみ)清ければ、下(しも)濁らず。
 解釈:上に立つ人が正しい行いをすれば、自然に下の人々も見習うものであ
る。

  神さまにも祝詞(のりと)。
 解釈:分っていると思っていることでも、改めて言葉にして頼むことによっ
て、初めて通じるということ。
 類義:神へも、物は申しがら。

  裃(かみしも)を着た盗人(ぬすっと)。
 解釈:私服を肥やす悪徳役人のこと。
 類義:衣冠(いかん)の盗(とう)。

  紙漉き屋の手鼻(てばな)。
 類義:紺屋の白袴。

  剃刀(かみそり)と奉公人は使いよう。
 解釈:物は使い方一つで、よくも悪くもなるということのたとえ。
 類義:鋏と丁稚(でっち)は使いよう。嫁と鋏は使いよう。

  剃刀の刃を渡る。
 解釈:危険な事をすることのたとえ。
 類義:刀の刃を渡る。釜の縁の綱渡り。剣(つるぎ)の刃を渡る。虎の尾を
踏む。

  上(かみ)の好む所、下(しも)之(これ)よりも甚だし。
 解釈:上に立つ者が好むことは、下の者も真似をして好むものだから、その
弊害は甚だしいものとなる。
 類義:君射れば、則ち臣決す。

  上(かみ)の悦び、下(しも)の痛み。
 解釈:国を治める者が、私利私欲に走ると、民が苦しむものである。

  神は正直。
 解釈:神は常に公平であり、正しいものは褒め、悪い者には罰を下す。
 類義:神仏は正直。天道(てんどう)は正直。仏(ほとけ)誓文(せいも
ん)、神正直。

  神は非礼を受けず。
 解釈:神に、人の道に外れた願い事をしても、受け入れてはくれないもので
ある。
 類義:神は不義の願いを受けず。仏神(ぶっしん)非礼を受け給わず。

  神は見通し。
 解釈:神はどんな事でもお見通しである。だから、誤魔化すことはできない。
 類義:神の目は眠ることがない。神仏は見通し。天知る地知る我知る人知る。
天道様(てんとうさま)はお見通し。仏は見通し。

  神へも物は申しがら。
 解釈:単刀直入に言うよりも、上手な言い方をしたり、技巧を凝らした方が
よいものである。
 類義:神様にも祝詞。

  髪結(かみゆい)の乱れ髪。
 解釈:人の事ばかりで、自分の事をする暇のないこと。
 類義:医者の不養生。易者身の上を知らず。髪結髪結わず。紺屋(こうや)
の白袴。

  亀の看経(かんきん)。
 解釈:口の中で何か言うこと。亀の鳴く声が経を読むようであるとの俗説か
ら。
 類義:雨垂れの念仏。蟹の念仏。

  亀の甲(こう)より、年(とし)の劫(こう)。
 解釈:年長者はだてに年をとっている訳ではなく、それなりに人生経験も豊
富である。だから、年長者の言葉には大いに耳を傾けるようにするとよい。
「年の功」とも書く。
 類義:医者と坊主は老人がよい。蟹の甲より年の劫。
 参考:Personal experience is better than book learning.(自己の経験
は、書物の上の学問よりも優っている)

  鴨が葱(ねぎ)を背負(しょ)って来る。
 解釈:鴨鍋にはお誂え向きということ。転じて、好都合、よい事ずくめの意。
 類義:開いた口へ牡丹餅。鴨葱。寝耳へ小判。

  下問(かもん)を恥じず。
 解釈:目下(めした)の者に物事を尋ねることは恥ではない。

  痒い所に手が届く。
 解釈:細かい所にまで、よく気がつく。隅々まで行き届くこと。
 反義:痒い所に手が届かぬ。靴を隔てて痒きを掻く。

  粥腹(かゆばら)も一時(いっとき)。
 解釈:急場の間に合わせ。一時しのぎのたとえ。
 類義:茶腹も一時。水腹も一時。

  空馬(からうま)に怪我なし。
 解釈:何も持っていない者は、損をすることもない。
 類義:裸馬に怪我なし。

  芥子(からし)は気短者(きみじかもの)に掻かせろ。
 解釈:のろのろと掻いた芥子はよく利かないが、気の短い人や怒った人に掻
かせるとよく擂り潰すので、香りと辛味が出るということ。

  烏鳴きが悪いと、人が死ぬ。
 解釈:昔から烏の鳴き声は人々には好まれていなかったため、烏が鳴くと不
吉な事が起こるとされた俗語。

  烏に反哺(はんぽ)の孝あり。
 解釈:烏は成長した後、親鶏に餌を運んで孝行するという。人間であれば尚
更、親に孝養を尽くすようにとの戒め。
 類義:反哺の孝。

  烏の頭(かしら)の白くなるまで。
 解釈:何時までもその時期が来ないこと。
 類義:鴉(からす)の子が白くなって、駒に角が生(お)いん程。駒に角の
生ゆるまで。

  烏の行水(ぎょうずい)。
 解釈:よく洗いもせずに、入浴を済ませてしまうこと。また、入浴時間が極
めて短いこと。

  唐物商い、千里一跳(せんりひとはね)。
 解釈:舶来品の売買は、一挙に大儲けができるものである。

  借請人(かりうけにん)に立つとも、人請人に立つな。
 類義:金請けはするとも、人請けはするな。

  借り着より、洗い着。
 解釈:人を頼りにして贅沢をするよりも、貧しくとも自立する方がよいとい
うこと。
 類義:借り着しようよりは、洗い着せよ。借り着より糊替え。人の物より自
分の物。

  借りて借り得、貸して貸し損。
 解釈:借りた物を返さないで済むこともあるが、また貸した物が返ってこな
いこともある。貸すよりも、借りた方が得ということ。
 類義:借りれば借り得、貸せば貸し損。

  狩人、罠(わな)にかかる。
 解釈:他人を陥れようと仕掛けた罠に、自分がかかり、ひどい目に遭うこと。
 類義:狼を殺す犬は、狼に殺される。自縄自縛(じじょうじばく)。人捕る
亀が、人に捕られる。

  画竜点睛(がりょうてんせい)。
 解釈:物事の眼目となる所。それによって事が完成する最後の仕上げをいう。
中国の絵師張僧ヨウ(ちょうそうよう)が、壁に描いた竜の睛(ひとみ)を入
れると、忽ち昇天したという故事による。
 類義:入眼(じゅがん)。

  画竜点睛を欠く。
 解釈:全体としてはよくできていても、肝心な点が足りないことをいう。

  借りる時の地蔵顔、済(な)す時の閻魔顔。
 解釈:人はえてして、金や物を借りるときにはにこやかな顔をするが、返す
となると途端に不機嫌になってしまうものだ。
 類義:借りる時の笑顔、すます時の十王面(じゅうおうづら)。借りる時の
恵比須顔、返す時の閻魔顔。用ある時の地蔵顔、用なき時の閻魔顔。

  借りる八合、なす一升。
 解釈:品物を借りたら、必ずお礼の品物を添えて返すことが心得であるとい
うこと。「なす」は返済するという意。
 類義:借りて七合、なす八合。

  彼も一時(いちじ)、此も一時。
 解釈:世の中の事は、時と共に変化して一定するものではない。栄枯盛衰も
その時限りのものである。

  彼も人なり、予(われ)も人なり。
 解釈:彼も我も同じ人間であるから、彼にできる事なら自分にもできる筈で
ある。何事も努力して、一生懸命にやれば目的を達成できるという教訓。
 類義:彼も丈夫なり、我も丈夫なり。天は人の上に人を造らず、人の下に人
を造らず。
 参考:What man as done, man can do.(人のなしたことは、人にできる)

  彼を知り己を知れば、百戦殆(あやう)からず。
 解釈:敵と味方との情勢を十分に知り得れば、何度戦っても負けることはな
い。

  夏炉冬扇(かろとうせん)。
 解釈:時節外れで役に立たない物のたとえ。転じて、役に立たない才能や言
論をいう。
 類義:寒に帷子(かたびら)、土用に布子(ぬのこ)。十日の菊、六日の菖
蒲(しょうぶ・あやめ)。葉月(はづき)の白襲(しろかさね)。



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