GLN(GREEN & LUCKY NET)からこんにちは「ことわざ・金言名言(Proverb)」

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  田舎に京(きょう)あり。
 解釈:田舎にも賑やかな場所や雅やかな所がある。
 類義:田舎に都あり。田舎に名所あり。
 参考:京に田舎あり。

  田舎の学問より京の昼寝。
 解釈:田舎で、どんなに一生懸命学問をしても、残念ながら都会に住む怠け
者よりも見聞は広くないということ。
 類義:田舎の利口は只の人。田舎の利口より京の馬鹿。鄙儒(ひじゅ)は
都士(とし)に如(し)かず。

  稲荷の前の昼盗人(ひるぬすびと)。
 解釈:悪人は概ねずうずうしく、日中それも神社の前であるにも拘わらず平
気で人の物を盗む。
 類義:仕事場の巾着切り。寺門前(じもんぜん)地獄牢人(ろうにん)。

  犬になるなら、大家の犬になれ。
 解釈:犬でも金持に飼われる方がよい。頼りがいのある者に付く方が得であ
る。
 類義:犬になるとも、大所の犬になれ。立ち寄らば大樹の蔭。

  犬に念仏、猫に経(きょう)。
 解釈:無意味なことのたとえ。ありがたい念仏やお経も相手によっては意味
のないものになる。
 類義:犬に論語。馬の耳に念仏。猫に小判。豚に真珠。

  犬に棒あり、戊(ぼう。つちのえ)に棒なし。
 類義:瓜に爪あり、爪に爪なし。

  犬に論語。
 解釈:ありがたみが分らないこと。犬に論語を説明しても分らないように、
訳の分らなぬ者にはありがたい教えも通じないこと。
 類義:犬に念仏、猫に経。兎に祭文。馬の耳に念仏。猫に小判。豚に真珠。

  戌(いぬ)の日に腹帯(はらおび)をすれば安産。
 解釈:十二支の戌に当たる日に腹帯を巻くとお産が軽く済むという俗信。犬
はお産が軽いので、これにあやかったもの。
 参考:腹帯は岩田帯ともいい、妊婦が五ヶ月から腹に晒し布を巻き、胎児を
保護するもの。

  犬はその主を知る。
 解釈:犬は飼い主が誰であるかをよく知っている。

  犬は人に付き、猫は家に付く。
 解釈:転居のとき、犬は飼い主と一緒に行くが、猫は住み慣れた家に残る。
猫は恩を忘れるものだということ。

  犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ。
 解釈:犬でさえも恩を長く忘れないものだから、まして人は恩知らずではい
けないという意。
 類義:犬はその主(しゅ)を知る。恩を忘れる者は犬にも劣る。飼い飼う犬
も主を知る。
 反義:飼犬に手を噛(か)まれる。

  稲は実るにつけて俯(うつむ)き、侍は出世につけて仰向く。
 解釈:立派な人間ほど謙虚である。稲穂は実るほどに穂を垂れるが、武士は
出世するに従い、威張って反り返ることからいう。
 参考:実るほど頭の下がる稲穂かな。

  命あっての物種(ものだね)
 解釈:何事も命があってこそで、死んでしまっては何にもならない。
 類義:命に過ぎたる宝なし。命あっての物種、畠あっての芋種。死んで花実
(はなみ)が咲くものか。身ありての奉公。
 反義:命は鴻毛(こうもう)より軽し。

  命長ければ恥多し。
 解釈:長生きをすると恥をさらすことも多い。
 類義:長生きは恥多し。
 反義:命長ければ蓬莱(ほうらい)を見る。

  命長ければ蓬莱(ほうらい)を見る。
 解釈:長生きをすれば幸運にも巡り逢うこともあるから、人は長生きをする
方がよい。
 類義:命長ければ巡り逢う。
 反義:命長ければ恥多し。

  命に過ぎたる宝なし。
 解釈:世の中で生命ほど尊い宝はない。
 類義:命あっての物種。命は金では買われぬ。人の命は万宝(ばんぽう)の
第一。

  命の洗濯。
 解釈:気晴らしをして日頃の苦労から解放されること。
 類義:命の土用干し。

  命は鴻毛(こうもう)より軽し。
 解釈:命を捨てることは惜しくない。忠義のためには、死ぬことさえもいと
わない。
 類義:命より名を惜しむ。
 反義:命あっての物種。命に過ぎたる宝なし。

  命は宝の宝。
 解釈:命は何ものにも換えがたい、貴いということ。また、命は全てのこと
の大本(おおもと)である。
 類義:命あっての物種。命に過ぎたる宝なし。人は法の命。
 反義:命は鴻毛より軽し。

  命は法の宝。
 解釈:ありがたい仏の教えが聞けるのも、命があってのことである。
 類義:命あっての物種。死んで花実が咲くものか。
 反義:命は鴻毛より軽し。

  命より名を惜しむ。
 解釈:自分の命よりも名誉を大事にすること。

  井の中の蛙(かわず)、大海を知らず。The frog in the well does not
 know the ocean.
 解釈:世間知らずを嘲笑していう言葉。蛙(かえる)が井戸の底にいて、外
界の事は何も知らないように、外に広い世界があることを知らず、自分の狭い
範囲での見聞や知識が全てであると思い込んでいること。
 類義:井底之蛙(せいていのあ)。天水桶(てんすいおけ)のボウフラ。夏
の虫、雪を知らず。

  祈るより稼げ。
 解釈:神仏に祈っているだけでは物事は処理できない。自分が努力して困難
を解決せよ。
 類義:天は自ら助くるものを助く。

  意馬心猿(いばしんえん)。
 解釈:人間の欲や煩悩(ぼんのう)が押さえ難いこと。

  医は仁術(じんじゅつ)。
 解釈:医者は人道に基づいて病気を治療する術である。

  衣鉢(いはつ)を伝う。
 解釈:学問・芸事などの奥義を弟子に伝えること。

  茨(いばら)の中にも三年の辛抱。
 解釈:どんなに苦しくても、負けず耐えていれば、成功する日も来ることをいう。
 意義:石の上にも三年。

  韋編三絶(いへんさんぜつ)。
 解釈:読書を熱心にすること。昔、中国で書物を何遍も読み、本を綴じた皮
紐が切れ、三度も綴じ直したという故事による。

  居仏(いぼとけ)が立ち仏を使う。
 解釈:座っているとき用事があれば、近くに立っているものを使っても許さ
れる。
 類義:立っている者は親でも使え。

  今はの念仏、誰でも唱える。
 解釈:どんな人でも臨終には念仏を唱えるのだが、健康でいるときから信心
する人は少ない。
 類義:死にがけの念仏。

  今参り二十日(はつか)。
 解釈:新しく来た奉公人はよく働くが、それも最初の二十日ばかりで、慣れ
ていくうちに怠けるようになるものだ。
 類義:新調の箒(ほうき)はよく掃除する。

  芋頭(いもがしら)でも頭は頭。
 解釈:小さくてもその集団の頭であれば、それだけの価値がある。
 類義:鶏口(けいこう)となるも牛後(ぎゅうご)となる勿れ。

  芋茎(いもがら)で足を衝く(つく)。
 解釈:油断して思わぬ失敗をする。また、大袈裟なこと。
 類義:臼じゃ目は突かぬが、小枝じゃ目を突く。長芋で足を突く。牝牛(め
うし)に腹突かる。

  芋の煮えたもご存じない。
 解釈:物事を弁(わきま)えない無知な世間知らずの人を笑っていう言葉。

  芋を洗うよう。
 解釈:大勢の人でごった返している様を、桶の中などで里芋を洗う様子にた
とえた言葉。

  倚門(いもん)の望(のぞみ)。
 解釈:門に寄りかかって待つこと。子の帰りを待ち望む母親の気持をいう。
 類義:門に倚りて望む。

  いやいや三杯。
 解釈:口先だけで遠慮すること。
 類義:いやいや三杯また三杯。

  厭じゃ厭じゃは女の癖。
 解釈:女は口では厭だと言いながら、内心はそれほどでもないこと。

  厭(いや)と頭(かぶり)は縦に振る。
 解釈:口と心とは反対のことにいう。
 類義:いやいや嬉しい。

  伊予(いよ)に吹く風は、讃岐(さぬき)にも吹く。
 解釈:吹く風はどこでも同じというたとえ。
 反義:所変われば品変わる。

  いらぬお世話の蒲焼(かばやき)。
 解釈:いらぬお節介だということ。世話を焼くと、蒲焼とをかけている。
 類語:いらぬお世話の焼豆腐。

  いらぬ物も三年たてば用に立つ。
 解釈:今は不用品でも、後には役に立つこともある。
 類義:禍(わざわい)も三年たてば用に立つ。

  入日よければ明日天気。
 解釈:夕陽が美しいと明日も天気がよい。
 類義:夕焼けは晴。

  入船あれば出船あり。
 解釈:入る物あれば出る者あり、世の中は様々だということ。
 類義:一去一来。片山曇れば片山日照る。

  炒豆(いりまめ)に花。
 解釈:炒った豆から花が咲く。衰えたものが再び栄えること。また、絶対に
あり得ないことのたとえ。
 類義:雄猫が子を生む。枯木に花が咲く。西から日が出る。

  容れ物と人は、ある物使え。
 解釈:道具も人間も、手近な物を使えということ。
 類義:立っている物は、親でも使え。

  色気と痔(じ)の気の無い者はない。
 解釈:色気と痔疾(じしつ)の気味は誰にでもある。
 類義:色気と盗人気(ぬすっとけ)のない者はない。

  色気より食い気。
 解釈:色欲より食欲の方が先決だということ。
 類義:詩を作るより田を作れ。花より団子。理詰めより重詰め。

  色の白いは七難(しちなん)隠す。
 解釈:女は色が白ければそれだけで美しく見え、他の欠点を気づかせない。
女は色白の方が得だ。
 類義:髪の長いは七難隠す。
 反義:色の黒きは味よし。

  曰く言い難し。
 解釈:簡単には言い尽くせない。言葉では説明しにい。

  鰯網で鯨捕る。
 解釈:思いがけない幸運のたとえ。また、鰯網で鯨は捕れる訳がないから、
ある筈がないことのたとえ。
 類義:鰯網へ鯛がかかる。兎の罠(わな)に狐がかかる。雁捕る罠に鶴。雀
網で雁。

  鰯で精進落ち。
 解釈:つまらないことで大事な誓いを破ること。また、つまらない者を相手
にしたため名誉を傷つけること。

  鰯の頭も信心から。
 解釈:つまらなぬ物でも信心の対象となるとありがたく思われる。
 類義:竹箒も五百羅漢。

  言わぬが花。
 解釈:何もかも口に出して言ってしまわない方がよい。露骨に言ってしまっ
ては身もふたもない。
 類義:沈黙は金(きん)。
 反義:言わぬことは聞こえぬ。

  言わぬことは聞こえぬ。
 解釈:言わなければ相手には通じないのだから、後で聞いていない、知らな
かったと言われても仕方がないということ。

  言わぬは言うにまさる。
 解釈:口に出して言わない方が、言うよりも相手に気持ちが通じる。また、
その方が趣深く感じさせる効果がある。
 類義:言わぬが花。言わぬ言葉は言うの百倍。雄弁は銀、沈黙は金。
 反義:言い勝ち功名。言わぬことは聞こえぬ。

  言わねば腹脹(ふく)る。
 解釈:言いたいことを言わないと、不満がたまる。

  夷(い)を以て夷を制す。
 解釈:自国の利益や安全のために、外国を利用して他の国を押さえつけるこ
と。
 類義:毒を以て毒を制す。盗人(ぬすびと)の番には盗人を使え。

  因果応報(いんがおうほう)。Karma. Nemesis. Retribution.
 解釈:よい行いをした者にはよい報いが、悪い行いをした者には悪い報いが
ある。行いの善悪に応じて、その報いがあるということ。過去及び前世の因縁
に応じて、幸不幸の果報があるの意。日頃、心して行動することの必要性をい
う。
 活用善い行為をする人は、よい報いを得る。悪い行為をする人は、悪い報
いを得る。The person who does a good act obtains a good repaying. 
The person who does a bad act obtains a bad repaying.
 類義:悪因悪果。善因善果。

  殷鑑(いんかん)遠からず。
 解釈:他人の失敗を見て、自分の戒めとすること。中国の夏(か)の傑(け
つ)王は悪政を行い、殷の滅ぼされたので、殷の手本は近く前代の夏にあると
いうこと。

  陰徳あれば、陽報あり。
 解釈:人に知られないように善行をした者には、必ずよい報いがある。
 類義:陰徳は果報の来る門口(かどぐち)。隠れての信は顕れての徳。
 参考:Secret gifts are openly rewarded.(こっそりと贈られた物は、公
然と報いられる)

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