寺院の内供養あり、オルガンの音響き讃美歌聞ゆ。 マーガレットは群集と坐し、悪魔はマーガレット……(印刷不明瞭)……つ。 悪霊 清き心に穢れなく、 子供心のすさびより、 神を崇むる心より、 祈り捧げん為にとて、 いたく古りにし書をときて、 この神壇に立ちたりし いにし昔に比ぶれば、、 汝(なれ)が身いかに変りしよ、 汝が頭脳は今何処、 あゝ恐ろしの罪悪ぞ、 心の中に潜むなる、 汝が祈祷は誰が為めぞ、 汝が手をもて傷めける、 母の御霊にさゝげしや、 誰が血潮の染みたるか、 紅なせる汝が家の閾(しきい)、 汝が心の奥深く、 不安の念を駆り出し、 おのずと汝を責めざるや。 マーガレット あゝ悲しきかな、 味気なの身を千々に刻むなる、 胸の思いを払わばや。 合唱 (オルガンと共に響く) 嗟吁(あゝ)、彼の怒りの日、 此の世は灰と消え失せん。 |
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