「或る人問う」 私共の期待するところの正常なスイッチは、外向けスイッチも、内向け スイッチも、相互に作用しあって、ほどよく営まれていると思われるが。 「我は想う」 うむ。 「或る人問う」 森羅万象、万物には表と裏があるとすれば、それぞれのスイッチにも表裏が あることになるんだね。 例えば、外面(社会)では「平和」を主張しながら、 内面(家庭)では、「アイツに負けたくない。お前らはたるんでいる!」と 家族に暴力を振るったり……。 「我は想う」 この場合のスイッチは、故障しているのでは? 「或る人問う」 エッ!!……。 ところで、いわゆる二大本能が現実の機能しているときは、外向けスイッチは 付きっ放しで、内向けスイッチは切れたままだが……。 「我は想う」 そのとおり。 この場合の付きっ放しは、正常の験であろう。 例えば、食べ物を前にして、 @食べたいのを我慢しているときから、 A盛んに食べているときを経て、 B食べ終わって満腹になったときに至るまで、 などは、正に外向けスイッチは付きっ放しで、内向けスイッチは切れたまま……。 「或る人問う」 やがて時間の経過と共に、両スイッチは正常な状態へ……。 「我は想う」 うむ、うむ。 |
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