徒然想問

強者は必ず勝つのか


△戦争放棄と関係改善
「或る人問う」
 さて、現今憲法第九条について、いろいろ議論されている。
 ここで「戦争」とは何か。戦争とは、「武力を用いて争うこと。特に、国家が自
己の意志を貫徹するため他国家との間に行う武力闘争」のこととされる。
 わが国が戦争を放棄することは、やぶさかでない。もし、わが国が、戦争をする
としたら、それは「裏切り者」として、内外から激しい抗議が寄せられるであろ
う。
 
「我は想う」
 それで……
 
「或る人問う」
 ここでは、別の観点から「争う」ことについて、考えてみたい。
 世界には200近い国があるとされる(平成18年4月現在、外務省)。
 この世界の国々の全部が戦争を放棄しない限り、この地球上からは戦争はなくな
らないことを忘れてはならない。
 一国でも、戦争を放棄しない国があれば、戦争はなくならない。したがって、わ
が国だけが戦争を放棄しても、無意味なことである……?
 
「我は想う」
 もし、外国の国々全てに、戦争をしてほしくなかったならば、わが国民一人ひと
りが挙って、そして率先して、諸外国に出向いて訴えるべきであろう。
 
「或る人問う」
 自国内だけで、節制を遵守してもだめか……
 
「我は想う」
 まずは、この平和な自国を防衛することが先決と云うことであろう。

「或る人問う」
 「兄弟ニ友ニ」の項に記述してあるように、ヒトや国は成長するにしたがって、
対人あるいは関係国間に摩擦を生ずることになる。その成長速度が著しければ著し
いほど、摩擦も大きくなる。摩擦の根源は、相手や関係国の嫉妬であるとも、また
自国が相手国を裏切った結果とも受け止めらるが……
 
「我は想う」
 相手又は関係国との改善には、自国の公明さと関係国との共存共栄とを宣揚する
ことにあろう。

「或る人問う」  ここで、平和に関する考え方について問うてみたい。   「我は想う」  「平和の概念」には、内的平和と外的平和、また消極的平和と積極的平和に大別 される。  前者は自己の心身、社会の状態の平和のことを云う。  後者は、複数国が存在することを前提として、その政策理念のことを云う。例え ば概略的には、仏教における極楽浄土、道教における桃源郷などわが国の大方の人 々の志向する、いわゆる安心な社会 = 消極的平和と、各人種各宗教宗派を超越し て、均衡のとれた充実した社会を志向する考え = 積極的平和とに分けられる。

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