徒然想問

相応しい


△「相応しい」場面は更新される
「或る人問う」
 例えば、
@出発の合図の旗が下ろされたときの観衆のときめき!
A演奏が終った瞬間の劇場内の喝采!
B白雪を頂いた富士山の勇姿!
C豪雪と戦う巨大除雪車!
D夕陽に染まる日本海……。
 
「我は想う」
 このような、例えば、
 二人家族の家に、可愛い赤ん坊が誕生したとしよう。
 今までの二人の、甘くて瑞々しい生活 − 二人家族に相応しい情景 − は、子供
の誕生によって、一時的に崩壊してしまう。
 次には、三人家族としての − 新たな家族構成に相応しい情景 − へと更新され
てゆく……。
 
「或る人問う」
 即ち、「相応しい」は、常に生き生きと、次から次へと更新されて行くんだね、
 
「我は想う」
 うむ。

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