△「適材適所」とは
「或る人問う」
「適材適所」とは、goo辞書によると、
「人の能力・特性などを正しく評価して、ふさわしい地位・仕事につけること。」
「我は想う」
最適な「時処位」を創出すること、それが最も相応しい場面と云うことになろう。
このときの時処位の各「位」を担わせるために必要なのが、適材適所であろう。
「或る人問う」
現に最適な時処位が営まれている場面では、各「位」は適材適所になっている、
とも云えるんだね。
「我は想う」
うむ。
「或る人問う」
別の言い方をすれば、適材適所とは、組織(人間社会)において、その組織が効
率的かつ円滑に機能するために、組織内の各人の持つ能力や特性などを適正に評価
し、それぞれの役割を分担しようとして人事配置をすることなんだね。
また、そのような構図は、例えば太陽系でも説明され得るんだね。
太陽系とは、
「太陽および太陽の引力の影響を主に受けて運行している天体の総称。水星・金星
・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星の惑星とその衛星および小惑
星・彗星・惑星間物質などが含まれる(goo辞書)」と説明されている。
太陽系において、ある時刻を区切って見たとき、太陽などが配置されている様子
は、そのときの、正にそのときの太陽系における「適材適所」の姿 = 配置と云え
よう。太陽は太陽としての役割、地球は地球としての役割など、それぞれがそれぞ
れ固有の役割を分担して、そのときの太陽系を構成している。
また例えば、私共を取り巻く四季、つまり自然の移り変わりでも、ある時刻を区
切って見てみると、それぞれがそれぞれ固有の役割を分担して、私共に自然の美し
さを提供してくれる。例えば春は、木々が萌え、花々は咲き競い、夏は木陰を作り、
秋は豊かな実りや紅葉、冬は雪に耐えようとする力強い姿など、それぞれがそれぞ
れ固有の役割を担って、自然の生き生きとした営みを形成している。
身体の各部位も、必要により「適材適所」により機能している。
例えば、頭脳明晰な人は、学問の道へ進んで、世の中の文化の発展に寄与する。
また例えば、もし頭脳明晰であるだがやや運動の不得意な人を、俊敏な運動能力
を必要とする業務へ配置するとしたら、必ずしも適材適所とは云い難い。しかし、
運動の不得意な人でも、ある程度身体を鍛えることで「適材適所」に対応し得ると
云う柔軟性を、私共人間は備えている。
大局的には私共は現に、それぞれが得意分野を担いつつ、それぞれが自給自足を
営みつつ、かつ互いに補いつつ、調和のとれた共同社会を営んでいる……。
「我は想う」
うむ。
|